音場の局所化

Keywords : 音のバリアフリー,指向性スピーカ,ス ピーカアレイ,PA音響

音は3次元空間を伝わる波であるため、一度発生した音は遮るものがない限り どこまでも拡がっていきます。しかも、音は単なる物理現象ではなく人の心 理に大きな影響を及ぼすためその拡散は社会的に大きな問題となっています。

特に、公共空間で音を発生させる場合には注意が必要です。音を耳にするの はその音を必要とする人だけではありません。必要としない人にとってその 音は騒音となります。問題は音の大小だけではありません。物理的には非常 に小さな音であったとしても、非常に不愉快に感じる場合もあります。

近年、高齢者や視覚障害者が街中や公共交通機関を利用しスムーズに移動で きるよう、音を用いた誘導や案内を行おうとする試みがなされています。こ のような試みにおいては、特定の場所にだけ音を提示するという制御が必要 になります。これは、音を必要としない人に対する迷惑を考えてのことだけ ではありません。誘導や案内の音が町中に溢れかえるような状況は、高齢者 や視覚障害者の方達にとっても逆に非常に危険な状況となってしまうからで す。

音場の局所化は、光や空気は通し、音だけを通さない壁を3次元空間内に作る ことにより特定の場所にのみ音を出力したり特定の場所の音だけを収録する ことを実現します。この方法では、これまでに提案されている方法では困難 であった低い音においてもシステムの規模を変えずに制御を行うことができ るという利点があります。

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